大雪

二十四節気【大雪】
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大雪(たいせつ)

  • 12月7日頃
  • 黄経255度

山では木の葉がすっかり落ちて雪が降り積もり、平地でも本格的に冬の気候となる頃。寒い地方では根雪となる雪が降り始めるが、多くの地域ではこの頃に雪が降ることはめったにない。一年の中でも、日が暮れるのがもっとも早い頃。

大雪の翌日は「事八日ことようか」といって、関東では正月の準備を始める「事始め」、関西では一年の農事や神事の「事納め」が行われる。とくに「針供養」が有名。

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大雪の七十二候

初候:閉塞成冬

【時期】12月7日~11日頃

【読み】そらさむくふゆとなる

【意味】天地の気が寒さでふさがり真冬となる

大雪初候

空を塞ぐように重々しい灰色の雲が低く広がり、大地は冷たい空気に包まれて、生き物たちは土の中などでじっと身を潜めます。今にも雪が降りそうに重く垂れこんだ空模様を「雪曇りゆきぐもり」といいますが、この時期、日本海側でよく見られる冬空です。

次候:熊蟄穴

【時期】12月12日~16日頃

【読み】くまあなにこもる

【意味】熊が巣穴にこもって冬眠する

大雪次候

冬眠のために餌をたっぷりと食べた熊が、巣穴に戻ってこもる頃です。穴の中ではほとんど身動きしないそうですが、物音や匂いなどほんのわずかな刺激で目を覚ますほど、眠りは浅いそうです。そのため「冬眠」ではなく「冬ごもり」とも言われます。

またメスの熊は、天敵がいない穴の中で小熊を産み育てます。子どもたちが十分動けるようになってから出てくるので、オスよりも長く冬ごもりします。

末候:鱖魚群

【時期】12月17日~21日頃

【読み】さけのうおむらがる

【意味】鮭が群がって川をさかのぼる

大雪末候

鮭が産卵のために群がって川をさかのぼります。自分が生まれた川へ戻り、つがいとなって産卵を終えると力尽きます。

メスが一度に産む卵は約3,000粒といわれ、2月頃に孵化した稚魚は3月~4月頃に川を下って海へと向かいます。アラスカなど北太平洋で2~5年ほどかけて成魚となり、また川へと里帰りしますが、外敵も多い厳しい自然の環境では戻ってこれる鮭は0.5%程度だそうです。

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