寒露

二十四節気【寒露】
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寒露(かんろ)

  • 10月8日頃
  • 黄経195度

秋が深まって朝夕は肌寒くなり、草葉の露にも冷たさを感じられる頃。

日が短くなっていき、午後に太陽が傾いたらあっという間に沈んでしまうことから「秋の日はつるべ落とし」という言葉もある。高い山から紅葉が始まり、野山は秋色の深みを増していくため「山粧う」季節ともいわれる。

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寒露の七十二候

初候:鴻雁来

【時期】10月8日~12日頃

【読み】こうがんきたる

【意味】雁が北から渡ってくる

【寒露初候】こうがんきたる

ツバメと入れ替わるように、冬鳥が遠いシベリアやカムチャッカなど北の方から渡ってきます。毎年初めに訪れる雁を「初雁はつかり」と呼びます。

二十四節気「清明」(4月10日頃)の次候である「鴻雁北こうがんかえる」と対になっています。

次候:菊花開

【時期】10月13日~17日頃

【読み】きくのはなひらく

【意味】菊の花が開き始める

【寒露次候】きくのはなひらく

菊は、早いものでは8月の立秋頃から咲き始め、10月後半くらいまでに渡ってさまざまな種類の菊が花を咲かせます。菊花展などの展覧会や品評会など、菊の行事が各地で行われます。

旧暦9月9日の重陽の節句のことを菊の節句とも言い、菊を飾ったり、菊酒を酌み交わして長寿を祈願したりする風習もあります。

末候:蟋蟀在戸

【時期】10月18日~22日頃

【読み】きりぎりすとにあり

【意味】キリギリスが家に入ってきて鳴く

【寒露末候】きりぎりすとにあり

ここでのキリギリスとは、昔はコオロギのことを指していたといわれています。

涼しい秋の夜長にどこからともなく聞こえてくる虫の音はとても風情が感じられるもので、コオロギは万葉集にも登場しています。

「リー、コロコロリー」という鳴き声を響かせるのがコオロギ。「リーンリーン」と鳴くのが鈴虫、「チンチロリン」がマツムシで、キリギリスは「ギーッ、チョン」という感じの鳴き声を出します。

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