大寒

二十四節気【大寒】
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大寒(だいかん)

  • 1月20日頃
  • 黄経300度

一年でもっとも寒い時期だが、かすかに春の兆しが見え始める頃。小寒の終わりから大寒にかけては冬の土用で、その最終日が「節分」となる。

季節の変わり目には邪気が入りやすいといわれ、立春の前日であり冬の終わりの節分には、豆まきなどの魔除けの行事が行われる。

また、寒中水泳や寒稽古など厳しい寒さを克服して心身を鍛錬する行事がおこなわれたり、厳冬期の「寒の水かんのみず」をつかって酒や、味噌、醤油などがつくられる頃でもある。寒冷のため雑菌の繁殖が防がれて腐敗しにくく、ゆっくりと発酵が進むことで味に深みが出るといわれる。

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大寒の七十二候

初候:款冬華

【時期】1月20日~24日頃

【読み】ふきのはなさく

【意味】フキの花が咲き始める

大寒初候

款冬かんとうとは「ふき」のことで、数少ない古来からの日本原産の野草です。雪解けを待たず凍った地面から出てくる若い花芽が「フキノトウ」と呼ばれ、食用や漢方として用いられます。款冬華かんとうかという呼び名は、日本では漢方生薬として使われます。

フキは冬に黄色の花を咲かせることから「冬黄ふゆき 」と言われていましたが、それが短くなって「フキ」になったそうです。

次候:水沢腹堅

【時期】1月25日~29日頃

【読み】さわみずこおりつめる

【意味】沢の水が厚く凍る

大寒次候

寒さが一層厳しくなり、動きのある川や池の水も凍ってしまいます。特に寒い地域では「氷瀑ひょうばく」と言われる凍った滝も見られます。

最低気温を記録するのもちょうどこの頃で、寒さもピークを迎える頃です。

末候:鶏始乳

【時期】1月30日~2月3日頃

【読み】にわとりはじめてとやにつく

【意味】ニワトリが卵を産み始める

大寒末候

「とや」とは「鳥屋」のことで、春の兆しを感じたメンドリが小屋に入って卵を産み始めます。自然のニワトリは日照時間の長さに応じて産卵率が上がるといわれていて、ニワトリの卵は春の象徴とされています。

またニワトリは、夜明けを鳴いて知らせることから「霊力のある鳥(霊鳥)」と言われていました。

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